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Reやわらかな陽射し

作者:蒼霧



 空は雲一つ無い快晴で、柔らかな陽射しが暖かい。
 けれど、私の気分は沈んでいた。
 私は今、公園にいる。彼と喧嘩をしてしまい、気が付くと私はお気に入りの公園に逃げて来ていた。
 ベンチに座り空を見上げる。
「んー…」
 部屋に戻る訳にもいかないし、絶対アイツが悪いとかこれからどうしようとか、色々と考えを巡らせてみたりする。だけど別にこれという何かあるわけでも無い訳で、すぐ考える事なんて無くなってしまい、また空を見上げた。
「なんだかなー…」
 する事も無く、暇を持て余してぼぅっとしていると、不意に隣からニャアと鳴き声がした。
 目をやると私の隣にいつの間にか白い猫が座っていて、私の顔を見上げるともう一度ニャアと鳴いた。
「お?キミもどっかから逃げてきたかな?」
 猫の頭をなでてやろうと手を伸ばしたが、猫は私の手をかわして膝の上にちょこんと飛び乗り寝転んでしまった。
 どけてしまおうかとも思ったが、気持ちよさそうに寝転ぶ猫の姿を見ると昼寝の邪魔をする気にもなれず、動くに動けなくなってしまう。
 そんな今の状況がなんだかおかしくて、クスリと笑ってしまった。
 柔らかな日差しと膝の上の猫と。ふたつの小さな温もりが、なんだか私の心を軽くしてくれる。
「仕方が無いなっ。帰ったら謝ってやるかー。」
 そう呟いて、軽く目を閉じた。

 いつの間にか眠ってしまっていたのか、気が付くともう膝の上に猫はいなくっていた。
「よっし、帰りますかな?」
 立ち上がると、膝の上から何かが落ちてチリンと音を立てた。
 それは、赤い紐の付いた小さな鈴で、まだ新しかった。だけど、私は鈴なんて持っていなかったし、私の膝の上から落ちたのも間違い無い。
 鈴を拾い、どういう事か首をひねっていると、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。振り向くと、公園の入り口で彼が手を振っていた。
 急いで彼の元へ走って行き、思い切って謝る。でも、彼も一緒に頭を下げたものだから、二人とも頭をぶつけて、なんだかさっきまで喧嘩してたのが馬鹿みたいになって、二人で笑い合った。
 そんな訳で、彼との喧嘩は解決したけれど、結局鈴がなんだったのかは最後までわからないままで。私は、この鈴はあの白猫がくれたお守りだと思う事にした。
 だってあの日、公園を去る私の耳には、鈴の音と一緒にあの猫の声が聞こえていたから。




  コメント――

 ハズぃので書き直したけどやっぱしハズぃです。

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